企画書を書く前に!ビジネスの環境分析の方法。
ビジネスパーソンの皆様はビジネスの現場で新しい市場に足を踏み入れる時や新しいキャンペーンを打ち出すときに、ビジネス環境の分析を行なっているでしょうか?
そもそもビジネス環境の分析とはどういうことでしょうか?
マーケティングの世界では、自分のビジネスを動かしている領域「競合他社の状況」「顧客の状況」「自社の状況」を詳しく見て把握することと解釈しています。
これをマーケティング業界では ” 3C分析 ” と言います。
本記事ではその3C分析をわかりやすくお伝えします。
ぜひ、企画書を書く際や、新規キャンペーンを考える際など、参考にしてみてください。
この記事は考えながら読むと読了まで10分ほどかかると思います。休憩しながらゆっくりと読み進めてみてください。
そもそも3C分析とは
3C分析の3Cとは「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」の3つの頭文字を取ったものです。
この3つを把握することで今のビジネスの環境、現状を正しく認識することができます。
現状を正しく認識することで、
・自社商品・サービスの改善点の発見
・新規商品の開発・新規キャンペーンの打ち出し
など、現状をベースに戦略を検討、実行することができるようになります。
3C分析のやり方
3C分析は3つのステップで進めていきます。
まずは外的要因である「市場・顧客の変化」「競合の変化」の二つを確認します。
その次に内的要因である自社の分析をして市場でのポジションを確認できたら完了です。
【 COLUMN 】マーケティング戦略選定の流れ
ビジネスや新しいキャンペーンを走らせるにあたり、どの様な考え方で取り組むのが良いのでしょうか?
マーケッターの世界では下記のように考えます。
① 現状を把握する(3C分析)
② 戦略目標を立てる(SWOT分析)
③ 基本的な戦略を決める(ターゲット設定・ポジション設定)
④ 具体的な施策を決める(キャンペーン内容・施策の確定)
つまり、今回の3C分析は最も基礎となる内容です。
東京タワーでも表に見えている部分だけではなくて、基礎として地下に何メートルも深く、鉄棒が突き刺さっているおかげで全くブレなく今も立ち続けているのです。
施策に関しても同じです。
じっくり取り組んでいきましょう。
ステップ1:市場環境・顧客について
ビジネスの環境分析ステップ1で把握すべき代表的な項目は下記です。
・市場規模
・市場の成長性
・市場状況の変化
・顧客のニーズ
・顧客の購買行動パターン
・購買のプロセス
【 市場環境について 】
新規キャンペーンを作成する場面では市場の成長性までは考えなくても良いかもしれません。
しかし、新規事業を立ち上げる際や僕たちマーケッターが新しいお客様とマーケティング戦略を組む場合は基礎情報から頭に入れてズレのない提案をするために市場の規模感や成長性などから考えていきます。
新規キャンペーンを考える場合は「市場の変化」についてはよく考えてみてください。
新規参入企業や既存競合他社のブランド力の変化などを鑑みることが大切です。
【 顧客環境について 】
顧客にどの様に届けたい商品をお届けするかを考える場面では顧客のニーズを特定する必要があります。
顧客の属性、購買動機、購買のプロセスについて分析して知りましょう。
すでにビジネエスが動いている状態であるならば、どの様な人にウケが良くて、ご購入いただけているのか?
実際に購入や来店する際の動機はどこにあるのか?
一度考えてみてください。
この辺りの考え方についても細かくあるのですが、記事に起こすと複雑になってくるので興味のある方はNickagonのインスタグラムをフォローして新しい記事の配信をお待ちください。
ステップ2:競合について
ビジネスの環境分析ステップ2では、競合他社の商圏での存在感や競合商品、サービスの分析を行います。
代表的な分析すべき項目は下記です。
・競合他社の業界でのポジション
・競合の顧客シェア率と推移
・表品の特徴
・事業の規模や開発力、マーケティング戦略
競合の動向から、市場の変化まで鑑みてスイートスポットを見つける意識で取り組んでみてください。
ステップ2までをみてきて、競合と顧客の動向からなんとなく、顧客が求めているけれど競合はそこに対しての施策が弱い、と感じるポイントが見つかったでしょうか?
最後に自社についてです。
ステップ3:自社について
ビジネスの環境分析ステップ3では、自社の環境に対して下記内容を客観的に冷静には把握していきましょう。
・自社のビジョン
・現状のリソース(人的リソースや資金面、強いポイントや弱いポイント)
・マーケティング戦略と現状(自社のこ顧客シェア率や売上推移、商品のラインアップなど)
・自社ビジネスの特徴
ステップ2までで、見えてきたポイントに対して自社で対応、訴求できるポイントがありましたでしょうか?
無ければ、それらをどの様にすれば提供できるのか考えてみてください。
新しい専門的な人材を入れるのか?
一時的に価格を調整してみるのか?
もしかしたら新規顧客ではなくリピート顧客のリピート頻度を高める戦略が刺さるかもしれません。
現状を深く把握できれば、新しい角度から施策を生み出せます。
ぜひ、一度時間を作って紙に書き出しつつ、考えてみてください。
それではまとめです。
まとめ
ベースの環境への理解が深まったら、自ずと新規キャンペーンを打つ場所が見えてくると思います。
そこを明確にするのがコラムに書いてあります、SWOT分析であったり、ターゲット設定なんですね。
そして最後に具体の施策を決定するという流れです。
また3C分析は時間が経てば移り変わっていきます。
ですので、定期的に振り買って鑑みることも大切です。
組織で動かしているのであれば全体に共有しながらより良い戦略を考えてみてください。
もし、難しい…と感じるのであればNickagonにお問合せする選択も心に留めておいてください。
勉強会や研修にお呼びいただき、具体例を交えながら説明させていただくことが可能ですし、セミナー形式で説明しながらビジネスや新規キャンペーンについてマーケティング設定のお手伝いをすることも可能です。
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